在宅医療と在宅介護について

高齢化社会が進み、医療や介護を必要とする人が増加している。
そこで、国を挙げて在宅医療や介護が推進されている。
また、病気や介護を必要とする人やその家族も、住み慣れた地域や自宅でできる限り長く過ごしたいと考える人が多いようである。
身体機能が衰えたり、病状が重くて寝たきりの方や重度の障がいがあり通院が困難だが、病院や施設に入るのは嫌だという方も在宅医療を希望することが多い。
自宅で療養生活を送る場合は、医師や訪問看護師のほか、薬剤師や理学療法士、ケアマネージャー、ホームヘルパーなどが直接自宅を訪れて必要なケアを行ってくれる。
病状が重い方は、自宅で過ごすのが困難だと思われがちであるが、そういった人ほど、残り少ない時間を住み慣れた我が家で自由にリラックスして過ごしたいと思うものである。
看病や世話ができる家族がいる場合は自宅での療養が可能となる。
複数の病気を患っている人も少なくないので、時にはいくつかの病院が連携をとりながらサポートすることもある。
普段は、月2回など、あらかじめ立てられた計画に従って在宅医療を受けることができ、診察や投薬が行われるのだが、突然の容体の変化など、緊急の場合には24時間365日医師が駆けつけてくれるサービスが整っている医療機関もあり、安心である。
また、経過を観察していく中で病状に変化があれば、治療方針を立て直し、入院が必要となれば入院する場合もある。
最期の瞬間まで自宅で本人らしく過ごせるのもメリットである。
このように高齢化社会が進む日本では、これからますます在宅医療や介護が必要とされるようになるだろう。
そこで働く人材の確保などの問題もあるため、今後も在宅医療と介護の推進は重要であると言える。